平成29年  2月定例会 環境生活委員会 - 03月06日−03号

◆溝口委員 関連。石木ダムについては、私も担った分があるので。先ほど中島(廣)委員が言うように、水のないところには人も寄らないし、企業も寄らないんですよ。だから、人口も減っていくという形になるんです。やはり水はふんだんにあって初めて人たちが寄ってくるし、昔からそうなんです。水のあるところに人が集まったんですよ。だから、このことについては、県はしっかりとした考えを持って、この事業を進めていただきたいと思うんです。
 それで、今、重機が入っている土地の部分については、一般質問でも言いましたように、県が取得した土地じゃないですか。なぜそれが工事ができないのですか。それを進めていかないと、先に進まないわけでしょう。だから、ダムをつくるという形ではなくて、付替道路をきれいにつくっていかなければいけないという事業がある、それはやはり進めていかなければいけないと思うんです。そのことについて、県はしっかりとした考えを持って進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎浦瀬河川課企画監 先ほどから言いますように、川棚川の治水対策と中核都市である佐世保市の今後の発展のためにも、水源確保のためにも、まずは工事については、安全性を第一にしながらも、着実に進めるように、その時々の状況を踏まえ、対策も考えて進めていきたいと思っています。
◆溝口委員 先ほど中島(廣)委員が言いましたように、佐世保市としても、川棚町としても、このダムは本当にやっていただきたいと、ほとんどの人たちが水をふんだんにいただきたいという形なんですよ。ぎりぎりで生活したってだめなんですよ。人がいっぱい集まってくるための水なのですから、それを強く要望しておきます。よろしくお願いいたします。
◆溝口委員 横長資料ですけれども、11ページの地球温暖化対策推進費が3,263万8,000円組まれているんですけれども、当初予算として8億5,200万円の減額になっているんですけれども、その理由と内容を教えてください。
◎小嶺環境部次長兼環境政策課長 今回、温暖化対策につきましては、再生可能エネルギー等導入推進基金事業というのを今年度まで実施しておりまして、その事業が今年度で終わりますので、その差額で地球温暖化対策推進費は減額になっているところでございます。
◆溝口委員 この基金がそれぞれの部課にずっと流れていっていたんですね。基金はここで積んで、よその課に流れていったのですか。ですから、再生エネルギーのどういうものに使ってきたのですか。
◎小嶺環境部次長兼環境政策課長 再生可能エネルギー等導入推進基金事業につきましては、台風、地震とかの大規模な災害に備えて避難所や防災拠点等に太陽光発電設備、蓄電池、LED照明などの再生可能エネルギーに関連するものを導入して、災害に強く、地域の環境負荷の削減につながるような事業ということで、当課で実施をして、市町の避難所等に対しては市に補助、県有施設につきましては県自らで導入を進めていた事業でございます。
◆溝口委員 大規模災害に備えた、震度5に耐え得る市町の公共施設の関係のあれで調べたということですか。内容がよくわからないんですけれども。
◎小嶺環境部次長兼環境政策課長 導入先としましては、防災拠点等としまして、市町の支所とか公民館と、学校、そういうところに設置をしております。県の施設としましては、県立の保健所、県警の交番とか、高等学校、そういうものに導入を進めてまいりました。
◆溝口委員 この約3,200万円というのは、今までしてきた事業を、今度は地球温暖化の形に活かしていくためのものですか。今回、県有施設の省エネ改修等モデル案を策定していくということですけれども、その策定していくのは、県のほうでするのですか、誰かに委託するのですか。
◎小嶺環境部次長兼環境政策課長 地球温暖化対策費3,263万8,000円の分につきましては、従来から温暖化対策として、県民運動とか、啓発活動、そういうものでやってきておりました事業としまして、「みんなで止めよう温暖化」推進事業の1,392万3,000円、それと地球温暖化対策実行計画推進事業の761万8,000円、これが従来からやってきていた事業でございます。それと、次の12ページになりますが、エコドライブ普及啓発事業109万7,000円、これは平成28年度から平成30年度まで、事業者等を対象にしたエコドライブの普及事業でございます。それと、先ほど申した再生可能エネルギー等導入推進基金事業が今年度まででなくなるかわりに今度新たに、最後にあります県有施設CO2排出削減モデル事業として1,000万円計上しているということでございます。
 この県有施設CO2排出削減モデル事業につきましては、県の施設が480ぐらいございますので、そういうものを規模とか用途、エネルギーごとに分類をして、その代表的な施設を省エネ改修して、CO2削減に結びつけていこうとするものです。代表的に改修をした分については、その成果等を他の施設にも普及させて、県全体の施設のCO2削減を目指しているところでございます。
◆溝口委員 わかりました。再生エネルギー関係ですから太陽光発電等を学校施設とかに入れたとかじゃないんですね。去年までの8億幾らかけてつくったのは、太陽光とか再生エネルギー関係の設備をしたわけじゃないんですね。私が後から聞きます。
 それから、横長で、原子力災害対策整備事業費ですけれども、全体として、この事業は環境の監視等についてということで3億2,098万4,000円組んでいるんですけれども、そのうちの2億1,610万1,000円、環境放射線量の常時監視及び環境放射線モニタリングを実施ということで、どこに設置して、どのような形で常時監視をしていくのかということです。
◎山口地域環境課長 委員のご質問がありました原子力災害対策整備事業でございますが、これは原子力規制庁の10分の10の事業でございまして、佐賀の玄海原子力発電所周辺のUPZ内、30キロメートル圏内の地域の放射能の測定をやっているところでございます。場所的には、モニタリングステーションを7カ所設けております。1つは松浦市の鷹島町、2つ目が松浦市の福島町でございます。それと、平戸市が2カ所で、大久保町と的山大島です。それと、佐世保市が2カ所で、江迎町と世知原町、それと壱岐市に1カ所、モニタリングステーションを設けております。それと、このシステムの関係でいきますと、それとは別に、電子線量計を12カ所設けておりまして、これらの統合的な運用システムを図っているところでございます。
◆溝口委員 新しく設置をするのではなくて、これは今設置しているものを常時監視していくための運営費ですよ。
◎山口地域環境課長 今回増額になっております1億2,702万2,000円分でございますが、その内訳としては、まずシステムが今、危機管理課があります新別館にあるのですが、新庁舎のほうに移転しなければいけないということで、この移転費用、それとシステムの更新をしなければいけないですから更新の費用、それと測定局の改修を予定しておりまして、世知原局と鷹島局、この2カ所の分の改修費用でございます。この分が今回増えまして、増額になっています。そのほかにつきましては、このシステムのメンテナンス等の運営費になっております。
◆溝口委員 最初からそのように言ってもらったらいいのですが、約2億1,600万円の内容を聞いたと思うんですけれども、わかりました。いいです。
 先ほども道路関係で深堀委員が質問されていましたけれども、異常が出たという時に、早く知らせるということが大事じゃないかと思っていますので、この辺については本当に常時、よく監視していかないと、住民の方々に情報が遅れて行ったら大変なことになると思いますので、その辺については、しっかりとした取組をお願いしたいと思っております。
 それから、自然公園施設整備費ですけれども、今回、7,800万円で、2,300万円の減額になっているんです。前回はこれより多く1億1,000万円ということで組んでいたと思うんですけれども、その中で今回、減額が九百何十万円と四百何十万円出ていると思うんですけれども、この中には、それぞれの市町からのリニューアル関係の予算は、ここ何年間もないのですか。これには入っていないと聞いているもので、そこら辺についてお尋ねしたいと思います。
◎山本自然環境課長 2,300万円の減額のうち大きなものとしましては、九州自然歩道リニューアルの事業が終了したということで約2,000万円の減となっております。委員お尋ねの施設の補修につきましては、県有の施設の補修につきましては、自然公園施設補修費ということで、今年も840万円程度積んでおりますけれども、そこは順次、必要に応じて改修をしていきたいと考えております。
 また、委員ご指摘の市の要望に関する話かなと思いますけれども、市有の施設に関しての予算は、この中には含まれておりません。
◆溝口委員 市とか町が自然公園として管理している部分があると思うんですけれども、どうしても国に直接お願いに行くということじゃなくて、多分、県のほうにお願いに来ることも結構あるかと思うんですけれども、環境部長、その辺については県のほうとしては、県は県、市は市ということで、これからも割り切った形でやっていくのですか。
◎太田環境部長 県の施設、市の施設というのがございますので、一旦は、やはりその所管のところでやるという考え方になると思います。
 それと、今回、西海国立公園リニューアル整備事業ですけれども、国のほうが一旦やめておりました補助制度をまた復活しておりますので、そういうものも市も町も使えますので、その分を使うということであれば、ご相談いただければ、またいろんな形でご支援はできるかと思っております。
◆溝口委員 わかりました。自然公園というのは皆さん方がそこに行って、自然に親しみながら見ていくということになれば、老朽化したものはやはり危ないんじゃないかと思うんです。ただ、市が管理ということで、その辺が県のほうには余り関係ないという形かもわかりませんけれども、先ほど環境部長が言ったように、当初予算に当たって、もしこのリニューアル関係の整備が市のほうとしても可能であれば、それを指導して、市のほうにもとっていただけるような施策を今後考えていただきたいと思うんです。もし補正とかが発生したら、ぜひお願いしたいと思っております。