平成27年 11月定例会 環境生活委員会 - 12月10日−04号

【交通局予算議案についての質問。】
◆溝口委員 今、新ターミナルへの移転について質問が出ましたけれども、この跡地が1,542平米と、建物は52年もたっているんですけれども、この建物についてはどのようにしようと考えているんですか。
◎山口交通局長 やはり相当老朽化もしておりますので、建物としてもターミナルを前提とした建物でございます。新しくターミナルの機能として移転をするということになれば、何らかの再開発を行って利用していきたいと考えております。
◆溝口委員 つまり、建物も老朽化して、耐震にも触れる感じになってくるわけでしょう。その辺について、耐震化の問題はないんですか。
◎笠山管理部長 耐震診断の状況についてご説明させていただきます。
 耐震診断については、ターミナルビルの管理組合が、現在、業者に発注をして、12月末までに報告を出すということで作業を進めております。現在、耐震診断の結果について整理をいたしておりまして、耐震診断の判定委員会という中で議論をされておりまして、その結果というのが、委員会のほうが12月の上旬に開催されたと聞いておりまして、正式に委員会の結果というのがまだ届いておりません。
 そういう状況でございまして、その結果が出ましたら、管理組合のほうにすぐ報告があり、それを受けて管理組合が長崎市の建築課のほうに報告をさせていただくということで、申しわけありません、現段階では、診断の結果がどうだったのかというのは、報告はいたしかねます。そういう状況でございます。
◆溝口委員 建て替えはわからないんですけれども、建物を壊してしまうということになれば、そこはまた、何かの形で跡地利用という形の中では、交通局のは1,542平米もあるわけですから、今、民間のも借りてしていますけれども、1,542平米だけでも何らかの形をつくっていかないと、空き地になってくると思うし、その空き地を、もしあれだったら売買するのかどうか、そこら辺についても検討していかなければいけないんじゃないかと思うんですけれども、その辺についての検討はしているんですか。
◎山口交通局長 これまでも一般質問等でもお答えをしてきたところですけれど、やはり将来的に県営バスとしての収益源となるような形での利用を考えていきたいと思っておりまして、売却ではなくて、何らかの形で利用していきたいと思っています。
 ただ、具体的には、市のまちづくりの考え方、あるいは地元の方々も含めたいろいろなお考え方もお聞きしながら進めていきたいと考えておりますけれども、まだ具体的に、これを行うという形での成案といいますか、腹案等についてはございません。
 移転までのいろいろな手続の中で具体化をしていきたいと考えております。
◆溝口委員 わかりました。今回、移転するターミナルビルは3階建てと、先ほど言ったと思うんですけれども、金額等については、概算どのくらいかかるかというのは計算はしているんですか。
◎山口交通局長 営業部長が申しましたのは、構造的に最大限3階まで建てられるというふうに申し上げたんですが、具体的にどの程度の規模にするのか、2階建てにした場合、あるいは3階建てにした場合にどういう機能を持たせるかという具体的なところまでの検討がいっておりません。どういうものをあわせてつくるかということを検討した上で、大きさも含めて、機能も含めて検討していきたいと考えております。
 これについては、県のほうとも十分協議して検討していきたいと思っております。
◆溝口委員 ただ、ここに今入居している方々がかなりいますよね。この方々がすべて新しいところに行くのかどうかわかりませんけれども、長崎市の財産活用課とかなんとか、ここを共有している部分があるんですけれども、その辺については、市庁舎ができればそちらのほうに行くのかなという感じがするんですけれども、こういう所有者の関係の方々との話し合いというのはどのようになっていくんでしょうか。こういう所有者の方々との関係は終わってしまってもいいんですか。
◎山口交通局長 実際に、資料の中にございますけれども、民間のフロアが5階にワンフロアございます。それと、2階に県の物産関係のセンターが入っております。これ以外は会議室ということで、これは県についても新しい庁舎ができれば、その中で検討されていくと思いますし、市の行政機関も入っておりますけれども、これは別途また、お考えいただけるのであろうと思っておりますが、問題は、5階の民間のフロアの方と、あとは2階の物産関係のフロア、ここをどうするかということになると思います。
 物産のフロアについては、県の所管課について、今回こういう方針を出したということをお話しさせていただいております。そちらのほうとして別途検討していただけるのではないか、あるいは協議ということになるかもわかりません。
 それと、5階の民間の方が将来的にどういうふうにお考えになるのか、まだ具体的に、将来的には移転をするということはお話をしてきておりますけれども、今回こういうふうなお話について、初めて議会のほうに説明させていただいた上でお話を伺うということになろうかと思っております。
◆溝口委員 わかりました。ただ、民間の方々は、ここを拠点にしてしっかりと仕事をしている方々ばかりではないかと思っているんですよね。だから、その辺についてはよく話し合って、移転についてはトラブルがないようにしていただきたいと思っております。
 貸切バスツアーについて、今度は世界遺産を見据えたいろいろなイベントをするような形になってきているんですけれども、一つ目、二つ目と書いてあるんですけれども、1泊2日にした理由は何でしょうか。
◎小川営業部長 これまでも私ども県営バスと、子会社であります県営バス観光とでタイアップをしながら、こういうバスツアーを実施させていただいているんですが、基本的には土日の組み込みというのが非常に多うございまして、また、1泊2日というのが価格的にも一定のお手ごろ感があるということで、また利用しやすいんじゃないかということで、基本的には、今までも1泊2日を基本としてツアーを組ませていただいているという状況でございます。
◆溝口委員 わかりました。ただ、世界遺産を見据えた形の中では、離島も含まれておりますし、その辺について、県営バスがそこまで入るのかどうかはわかりませんけれども、ある程度世界遺産を見据えた形での2泊3日とかも、今は1泊2日がほとんどだということですけれども、2泊3日とかのコースも考えていっていいんじゃないかと思うんです。
 一応、これを実施するに当たってのPR等については、対象者もあると思うんですけれども、長崎を中心にしているのか、それとも福岡までPRをしていこうとしているのか、対象者をどこら辺まで考えているのか、聞かせていただきたいと思います。
◎山口交通局長 もともとこのツアーについては、バスのオフシーズンになるべくバスを動かしたいということで、職員とその知り合いの方とか友人、知己を集めて団体をつくって運行しだしたという、いわゆるエージェントが行う一般ツアーともともとの出発点が違っておりまして、特に職員が行くということになると、なかなか乗務の問題もありますし、あとは負担の問題もございまして、2万円程度かかりますので、そういう勤務の制約とかも含めて1泊2日ということでやらせていただいております。
 行程とかも、1泊2日ですから、大体九州管内程度で運行してきているんですけれど、これまで県内でこのツアーで離島に行ったことは、一度壱岐のほうに、このツアーで夏場に実施した経緯がございます。あと、具体的にエージェントとして考えるというのは、県営バス観光のほうが旅行業者ですので、そこでは今回も離島関係を中心にいろいろ募集を行っております。
 今回のツアーに関しては、我々が営業所を中心に職員に周知する、あるいは、今回、県庁の人にかなり、島原のほうには行ってもらいたいということで呼びかけもいたしておりますが、あとは、県営バス観光のほうの通常の集客集団に行ってアピールをしていくというふうな形になっていこうかと思っています。
◆溝口委員 そうしたら、対象者については、一般じゃなくて、県の職員とか交通局の職員関係が主にということになってきているんですか。
◎山口交通局長 多いのはそういうことですけれど、ただ、公募も県営バス観光のほうでいたしますので、一般のお客さんも入ってくるということは当然でございます。
◆溝口委員 平戸のほうに宿泊する22本のツアーを実施するということでしているんですけれども、大体バスに乗っていただける割合、100%なのか、90%なのか、何名ぐらいのツアーを考えているんですか。
◎小川営業部長 大体今のところ1台当たり40名から45名程度乗っていただければということで考えています。
 昨年でございますが、34台で約1,200名弱のご利用をいただいているところでございまして、平戸のほうの今回のツアーは22本ということでお示しをさせていただいておりますが、これはある意味、1泊2日の行程で約22台のバスはそこに運行したいということでございます。
◆溝口委員 わかりました。昨年も大体40名弱というところなんですね。かなり利用しているなと思って、それが職員の皆さん方が主ということになれば、乗客も勉強をしに行きながらという形になると思いますので、いい企画ではないかと思っております。ぜひ頑張って続けていただきたいと思います。
 見たら、雲仙が5本のツアーということで、毎年5本ぐらいを計画しているんですか。やはり参加する人たちが少ないのかどうか、そこら辺についてはどのようになっているんですか。
◎小川営業部長 実は、先ほど言いました「ふれあいツアー」というのは、コースとしてはいつも一設定をさせていただいているのですが、今回、来年に向けた「キリスト教関連遺産」の部分ということで、やはり南島原市の「キリスト教関連遺産」候補地であったりとか、島原市では湧水めぐり等々の部分もございますので、職員もそうですけれども、県民一般の方についてもできるだけ、県内にそういういいところがあるんだよということで、実際現地に行って肌で感じてほしいというのがあって、新たに企画したものでございまして、もし来年度の「キリスト教関連遺産」等々の登録後には、できれば、これについては、本数等々は、今後また調整になるかと思いますが、継続して、行程等々もいろんなご意見をいただいて見直しながら、催行していきたいと考えております。
◆溝口委員 わかりました。職員だけとか言わないで、ある程度それが軌道に乗ってきたら、ほかの市町の職員の皆さん方もおると思いますので、そのような方々にも呼びかけて、できるだけ世界遺産について見学していただければと私は思っておりますので、いい企画だと思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。