平成23年2月定例会                平成23年3月2日

 溝口議員−28番。
     〔関連質問〕
◆28番(溝口芙美雄君) 吉川議員のアジア・国際戦略の上海航路について、関連質問をさせていただきます。
 今回、ハウステンボスが上海航路を開設するわけですけれども、それによって年間に10万人ぐらいの誘客があるんじゃないかという予想がされているんですけれども、やはりこれからは上海航路を利用して中国からの観光客を誘客していかなければいけないと思いますし、その対策を強化していかなければいけないと思います。
 その中で、この10万人からの人たちがよそに泊まっていったのでは何にもならないと思いますし、長崎県に泊まっていただくのが理想的だと思っております。
 そのような意味では、県北の方で、西九州統合型リゾート研究会を立ち上げまして、ハウステンボスにカジノを誘致したいということで、今、その動きに積極的に取り組んでいるわけですけれども、国の方としても、このことについて今、議員立法で、カジノの合法化に向けた取組がなされようとしております。
 そういう意味からも、今、他の自治体におきましても、カジノの誘致について、積極的な活発な動きが出てきていると思うんですけれども、遅れないように長崎県としても取り組んでいかなければならないんじゃないかと思っております。
 先月の22日に、その研究会の会長さんと佐世保市長、あるいはハウステンボスの社長が見えまして、県の方も一体となってこれに取り組んでいただきたいということで、知事の方に特別顧問の要請をされていると思うんです。またこのことについて、やはり先駆けてカジノを誘致していかなければいけないと私は思っているんですけれども、一般質問の中でもさせていただいたんですけれども、知事としては、3名の方々が要請したことについて、今後、このカジノの誘致について、どのように推進していこうと考えておられるのか、お尋ねをいたしたいと思います。
○議長(末吉光徳君) 知事。
◎知事(中村法道君) 今、お話をいただきましたように、カジノにつきましては、議員連盟が設置され、今国会中にも合法化のための法案の提出が目指されているところであり、そしてまた一方、政府の行政刷新会議の方でも、「民間事業者のカジノ運営解禁」が規制・制度改革の検討項目となるなど、動きがはじまっているところであります。
 県内における動きは、先ほど議員ご指摘のとおり、西九州統合型リゾート研究会が、これまで国に対するカジノ特区の提案、あるいはハウステンボスへのカジノ設置実現に向けた「官民一体行動宣言」を出されるなど、積極的に活動をされております。
 このカジノにつきましては、片方で、例えば、未成年者の立ち入り規制を行うとか、賭博依存症の問題等、住民の不安を取り除くための制度設計をしっかりやらなければいけないと考えておりますけれども、確かにご提案をいただいたように、観光客の誘致等については、相当の効果が期待できるのではないかと考えているところであります。
 全国に幾つか積極的な取組が進められている地区がありますけれども、その中でも長崎県内は、ハウステンボスがあり、ホテル、レストラン、アトラクションなどの現在の検討中の法案に盛り込まれているような施設が既に整備されているというようなこともありまして、今後、こうしたハウステンボスへのカジノの誘致については、地元佐世保市と一体となって取り組んでいく必要があるのではなかろうかと考えているところでございます。
○議長(末吉光徳君) 溝口議員−28番。
◆28番(溝口芙美雄君) 法案が成立してくると、早い段階で自治体がそれぞれ進めていくんじゃないかと思いますので、県としても、検討しながら進めていかなければいけないということでございますので、早目にこのことについて、佐世保市の方と一体となって、スケジュール等についても考えていただければなと思っております。
 以上です。